🌉草加の“歴史が交差する橋”——谷古宇橋(やこうばし)のひみつ
- 佐藤 志保

- 6月2日
- 読了時間: 2分

草加にある「谷古宇橋(やこうばし)」をご存じですか?
この橋、実は江戸時代からその名を記録に残してきた、草加の歴史を静かに見守る存在なんです。
📚江戸時代に登場した“記録された橋”
谷古宇橋が書物に初めて登場したのは、文政13年(1830年)。
蘭学者・画家として知られる渡辺崋山が記した『日光紀行』の末尾に、六丁目橋から松原方面を望んだ風景画「草加雨景」として描かれたのが最初だそうです。
風景とともに名を残す橋なんて、ちょっとロマンを感じませんか?
🐚“草加って昔、海だったの!?”と騒がれた事件
戦後に谷古宇橋の改修工事が行われた際、なんと川底から巨大な巻き貝が出土。
「草加は縄文時代、海だったのではないか!?」という話が一気に広がり、大きな話題になったそうです。
たしかに、内陸に貝殻…想像が膨らみますよね。
🚗現在の橋は昭和49年生まれ
今の谷古宇橋は、1974年(昭和49年)に埼玉県によって整備されたもので、綾瀬川に架かる県道草加流山線の一部です。
この道路は足立越谷線や産業道路と接続し、地域の暮らしや物流を支える重要な幹線となっています。
何気なく通っているその橋に、江戸・昭和・現代の記憶がそっと重なっているかもしれません。
草加を訪れたら、ぜひ「谷古宇橋」にも目を留めてみてください。
📎引用元:草加市公式サイト(平成18年6月5日号)


